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内容説明
1996年3月のネパール入国からベースキャンプ設営、順次キャンプを延ばし、5月10日の大量遭難にいたるまでを、各国の公募隊参加者の動向や彼らの証言をもとに組み立てられた山岳ノンフィクションです。
著者のクラカワーはアメリカのアウトドア誌のレポーターとして、ニュージーランド人ガイドの率いる公募登山隊に参加、その実態をレポートするはずだったが、たまたま事故の当事者となり、幸運にも生還することができました。
5月10日の登頂後、下山中、悪天に襲われ、あいついで6人が死んでいくさまを詳細に描いた後半は、読者の胸をうちます。
著者は、帰国後、辛抱強く取材を重ね、本書を著わし、世界15カ国で出版、ベストセラーとなりました。
原題は『空へ INTO THIN AIR』。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gonta19
121
2018/2/16 Amazonより702円(50%Off)にてDL購入。 2019/12/2〜12/9 映画化もされた1996年5月に起こったエベレスト大量遭難の顛末を、ツアーに参加していたクラカワー氏が綴る。今年も問題になっていたが、人が多すぎて渋滞することにより、リスクが高まるのはこの頃からあったんだな。映画を見ていたので、内容は知っていたが、なんといってもイッテQ登山部の天国じじいこと、貫田宗夫さんの名前が出てきたこと。wikiみたらちゃんと書いてあった。2019/12/09
kinkin
98
1996年5月に起きたエベレスト登山の遭難事故。5/10 前後で12名が亡くなった。探検家のロブ・ホール隊に同伴した著者が遭難に至るまでを書いている。当日はアメリカのエディ・フィッシャー隊や台湾、南アフリカ隊も入山していた。当時は商業登山に人気があり、金さえだせばガイドが頂上まで案内し登山させるスタイルが多かったという。登山それも8000m級の山は酸素が平地の1/3。よほど訓練や経験した者以外は普通登れないはずなのだが・・サポートするシェルパも過去から多く亡くなっている。現在はどうなっているのかな?2024/10/03
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86
🌟🌟🌟🌟🌟。重厚でとても読み応えのある内容。劣悪な環境下でこれだけの作品を仕上げるための取材量は想像を絶する。登場人物の指の動き、呼吸一つの描写から、エベレスト全体の空気や情景描写まで。また著者が「エベレスト」という舞台で登場人物達の視点や心情を通してあらゆる場所や角度から描写しているので文字だけの平面な世界を立体的な世界へと昇華している事に成功していると思う。そりゃ、世界的なベストセラーにもなるし、全米が震撼したと思うし賛否両論巻き起こったと思う。このジョン・クラカワー氏を俺は怖いと思った。2016/11/02
ニッポニア
65
聞き読み。読み応えありますね、しかしエヴェレストにはそこらじゅうに死体があるのではないか、と思うほど過酷さが滲み出ています。こうまでしてなぜ登るのか、その答えは登った人でないと見つからないのかもしれません。以下メモ。死体は凍り、朽ち果てないため誰かが処理しないと永久に残る。決断を間違えば死ぬ、常に選択し、道を切り開いている。登山隊を支える、シェルパ、という職業、民族、家族は喪失と隣り合わせ、継がない選択も増えている。自分を優先し、仲間を助けない、は正常な判断。危険がこの登山というゲームの基本的な要素。2024/02/26
goro@the_booby
61
1996年5月に起きた悲惨な事故。当事者でもあったジョン・クラカワ―が書き上げた真摯な記録だと思う。他人を助ける事が自分の死を招くような状況に陥った時、果たして何が出来るのか。引き込まれこちらも息苦しくなるような読書体験でありました。公募登山隊でガイドがいる登山であっても責任は自分が負わなければならないと思う。ましてやデス・ゾーンであれば尚更だわ。生きられない場所なんだもの。まぁ歩いて行ける最高地点でもあるので挑戦する気持ちも分かるわなぁ~。映画「エヴェレスト」のベースにもなったけど→2019/02/27
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