山と溪谷社<br> ヤマケイ文庫 愛犬王 平岩米吉 「日本を代表する犬奇人」と呼ばれた男

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山と溪谷社
ヤマケイ文庫 愛犬王 平岩米吉 「日本を代表する犬奇人」と呼ばれた男

  • 著者名:片野ゆか
  • 価格 ¥1,265(本体¥1,150)
  • 特価 ¥632(本体¥575)
  • 山と溪谷社(2024/03発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635049894

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内容説明

戦前から戦後にかけて、狼をはじめとするイヌ科動物を独学で研究し、雑誌『動物文学』を立ち上げた平岩米吉という人物がいた。
動物行動学の父・ローレンツに先駆けて自宅の庭で犬、狼、ジャッカル、狐、ハイエナと暮らしながら動物を徹底的に観察。
「シートン動物記」「バンビ」といった動物文学を初めて日本に紹介し、フィラリアの治療開発に私財と心血を注いだ、偉大なる奇人の物語。
本書は在野の研究者や作家が多彩に活躍していた時代の記録でもある。
文庫化にあたり、往時の様子を収めた貴重な写真と作家の直筆原稿を収録。

第十二回小学館ノンフィクション大賞受賞作。
解説/村井理子。


■内容
第1章 狼に憧れた神童
第2章 白日荘のにぎやかな住人
第3章 動物文学に集う人々
第4章 愛犬の系譜
第5章 戦火のなかの動物
第6章 犬は笑うのか?
第7章 狼との対話
第8章 奇人先生の愛した犬たち
文庫版あとがき
解説 村井理子


■著者について
片野 ゆか(かたの・ゆか)
1966年、東京生まれ。
2005年に『愛犬王 平岩米吉伝』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞受賞。
犬をはじめとする動物に関わる本を手掛け、『セカンドキャリア 引退競走馬をめぐる旅』『ゼロ! 熊本市動物愛護センター10年の闘い』『動物翻訳家 心の声をキャッチする、飼育員のリアルストーリー』『平成犬バカ編集部』(以上、集英社)など著書多数。
話題を呼んだ『北里大学獣医学部 犬部!』(ポプラ社)は映画化、コミック化されている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

101
とても読み応えのある本だった。平岩米吉という人物について、知ることができてよかった。彼は、子供時代かr動物が好きで、特に犬に魅かれて自分のうちで多頭を飼育したり、日本では絶滅した狼を中国やモンゴルかr送らせて飼う、他にもキツネやジャッカル、ハイエナまでを飼っていたという。狼も彼には懐いたという、そして現在でも危険なフィラリアの研究にも関わった。当時は罹れば必ず死ぬと言われたがそれも乗り越え、生涯を犬や犬属に人生を捧げたと言っても過言ではないと感じた。彼には、犬を惹きつけるものを持っていたのだろう。図書館本2025/01/27

タツ フカガワ

46
平岩米吉は江戸から続く大店の家に生まれ、乳母が語る曲亭馬琴の「椿説弓張月」に出てくる狼に魅了される。長じて犬とはどんな動物なのか、その生態を探ろうと米吉は、自邸で犬をはじめ狼、ハイエナ、コヨーテ、狸、狐などを飼育。在野にあって大きな業績を残していく。なにより動物に向き合う姿勢が尋常ではなく、そこから生まれた数々のエピソードがこれまた面白かった。たとえば犬は笑う、それもうれしいときだけではなく、ご機嫌取りの笑顔もすれば困惑や恐怖を振り払うための笑顔もあるとか。その写真もあったりして、楽しい読書でした。2025/03/26

むつこ

25
某ラジオ番組のゲスト出演した著者の犬愛とこの小説の紹介から興味を持ち、読むことに。この主人公「平岩米吉」は、朝ドラで有名になった植物学者・牧野富太郎と同時期にいた動物学者。こちらも生家がお金持ちで頭が良い変人・奇人。令和の現代なら知っていることばかりだけど、犬の生態を知りたくて人間だって食べるのに必死だった戦前に大きな敷地にたくさんの動物を飼育しては短命に涙した。フィラリアやシーボルトの名を世に出したのがこの人物だったのだと「へー」がたくさん、驚嘆した。2024/05/17

めご

2
明治から昭和にかけて生涯を動物、特にイヌ科の研究に捧げ、狼やハイエナ、ジャッカルなどを含むたくさんの動物と共に暮らし、科学的な視点と愛情を持って動物文学を作り続けた平岩米吉の物語。とても興味深く読みました。平岩家の動物への愛情が深いこと。私もとても犬が大好きです。愛してやみません。でも、別れが辛すぎるのでもう飼わないと決めています。高齢になったり病気になったり、わんちゃんのお世話は時間もお金も大変な負担です。ぜひ、そういったことも理解した上で家族として迎え入れてほしい!心から平岩米吉さんを尊敬。2025/06/05

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