内容説明
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内分泌かく乱化学物質、いわゆる「環境ホルモン」は、その影響の及ぼす大きさから、科学、政治をはじめ、新聞やテレビなどの報道で広く取り上げられました。しかし、専門家の間でも、内分泌かく乱化学物質のリスク評価を巡りさまざまな論争を引き起こし、結果的に結論は得られないまま、この論争はいったん幕を閉じた形になってしまいました。 本書「環境リスク再考」では、この「内分泌かく乱化学物質に対するリスク評価」など、わが国におけるリスク評価の成功と失敗の3つの事例を糸口に、現在のリスク評価の根底にある問題点をひとつひとつ浮き彫りにします。そして、将来のために、現在のリスク評価を超えた環境と安全の新たな体系の必要性を提言する、という内容になっています。 環境問題におけるリスク評価の考え方について議論する材料として、また今後リスク評価がどのようにあるべきなのかを検討するひとつのきっかけとして、本書をぜひご活用いただければと思います。
目次
1章 はじめに:環境ホルモン問題の混乱が教えること
2章 化学物質のリスクと影響の大きさ
3章 リスク評価の歴史:水道水,ダイオキシン,そして環境ホルモン
4章 リスク評価再考:問題はどこに?
5章 環境と安全の新たな体系
6章 環境と安全の体系から環境全体の問題へ
7章 おわりに
あとがき
文献・参考書
索 引
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