沈む祖国を救うには(マガジンハウス新書)

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沈む祖国を救うには(マガジンハウス新書)

  • 著者名:内田樹【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • マガジンハウス(2025/03発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784838775293

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内容説明

物価上昇にステルス増税、政財界の癒着、そしてマスメディアの機能不全……
激動の国際社会の中で、沈みゆく「祖国」に未来はあるか!?
ウチダ流「救国論」最新刊!!

ここ数年で、加速度的に「冷たい国」になってしまった日本。
混迷を極める永田町、拡大する経済格差、税の不均衡、レベルが落ちた教育界など問題が山積となっている。
また、アメリカの新大統領がトランプに決まり、国際情勢も先行きが不安定である。
生活苦しい国民に手を差し伸べることのない冷たい国で、生き抜いていくためにはどうしたらいいのか……。
この「沈みゆく国」で、どう自分らしく生きるかを模索する一冊!

目次

第1部 冷たい国の課題
第1章 衰退国家の現在地
第2章 世界の中を彷徨う日本
第3章 温かい国への道程
第2部 冷たい国からの脱却
第4章 社会資本を豊かにするために
第5章 教育と自由

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

60
内田センセの本は、気付け薬として目に付く範囲で購読している。本書は「朝日新聞」「中日新聞」以下幾つかの紙誌に掲載された文章に手を入れたもの。全体がやや暗い論調の中で、日本がまだ捨てたものではないとして、社会資本を豊かにするために、コモンの再生や「日本的コミューン」を立ち上げることを訴えていることに光明を見出す。ほんの小さな場を創ることならば、誰にもできることではないか。昨今の米騒動を見るにつけても、農業を基幹産業にする、そして農業と医療と教育に資源を重点的に振り分けるという、センセの主張に説得力を感じる。2025/04/02

ムーミン

36
「道のある邦」のために非力な自分も今置かれた立場の中で精一杯の務めを果たしたいと思います。2025/05/05

Mc6ρ助

17
『戦闘機やミサイルを買う予算があるなら、農業と医療と教育に投じるのがほんとうの意味での「国防」である。国民が飢えて、病に苦しみ、求める教育機会が得られないのなら、それは国民を「見捨てている」ということである。国民を見捨ててつくっ金で兵器を買い集めて、政府はそれでいったい何を守るというのか。(p178)』少なくとも守るのは国民、市民ではない、沖縄や北海道でもない。いや、買い集めた兵器で何かを守れるとか守れないとか考えていそうな気がしない(オトモダチが儲かれば良い、に見えるのは偏見のなせるワザなのか)。2025/05/23

tokko

12
内田先生のブログ、「内田樹の研究室」で読んだことがある文章なので特別「新しさ」を感じさせるものではありません。けれど、このように改めて項目ごとに目次を立てると、内田先生の言説の首尾一貫さとか「ブレなさ」が際立ってくると思います。さまざまな問題の所在を輪郭をなぞりながら明らかにしていますが、いちおう僕が先生から受け取ったメッセージは「市場原理が入り込むべきではないところにまで入り込んでいる」という問題提起でした。さて、これから日本が住み良い社会になるために何ができるか考えないといけませんね。2025/04/29

coldsurgeon

11
様々な劣化により泥船化した日本という国は、沈みつつある。そのため、問題の所在を明らかにし、その輪郭を示すために、記されている。例えば、選挙や政策提案において、共感ベースで政治的判断を下すということは、理解も共感もできない人たちのコミュニケーションは、初めから放棄することを意味する。それでは「他者」とともに社会を構成することができない。市民を甘やかさない、市民に対して「大人になれ」という面倒な仕事を押し付ける民主制は、嫌われ、衰退してしまうのだろうか。2025/05/10

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