怪と幽 vol.016 2024年5月

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怪と幽 vol.016 2024年5月

  • ISBN:9784041136652

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内容説明

「怪と幽」16号は、特集二本立て!

特集1 陰陽師を知る
もともとは古代律令国家の官職のひとつでありながら、さまざまな物語のなかに登場し活躍し、我々の心をつかみ続けている陰陽師。天文と暦を読み解き、占いや祭祀やまじないを行うその者たちは、歴史上にあまた実在し、研鑽を積みながらそれぞれの時代に合った姿に進化し続けてきた。現在、古と同じ〈陰陽師〉は存在しない。だが創作のなかでは、ときに史実を採り入れながら、令和の今も新たな陰陽師像が生み出され続けている。呪術や式神を操る特殊能力者のようなイメージとともに想起されるようになった彼らは、そもそもどういった存在だったのだろうか。また、現代の我々にとって陰陽師とはどのような存在なのか。
フィクションのなかの陰陽師、歴史のなかに実在した陰陽師、両面から迫ります

特集2 京極夏彦「巷説百物語」了
デビュー30周年を迎えた京極夏彦の代表作「巷説百物語」シリーズ。完結編『了巷説百物語』が、いよいよ今夏刊行される。「怪」から「怪と幽」へと連載された本作は累計140万部に達し、『後巷説百物語』で直木三十五賞、『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞し、史上初となる同一シリーズで文学賞三冠を獲得した。京極作品クロニクルの起点となる本作は、「書楼弔堂」「江戸怪談」そして昨年『【ぬえ】の碑』が刊行されて大きな話題を呼んだ「百鬼夜行」シリーズにも繋がってゆく! 完結編の刊行を目前に控えた今こそ、「巷説百物語」を振り返る。
※【ぬえ】は空へんに鳥

●表紙 石黒亜矢子 特集連動「安倍晴明と京極夏彦」をモチーフに描き下ろし!
―――
※電子化に伴い、一部省略されたページがございます。あらかじめご了承ください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

大臣ぐサン

2
本号の特集は陰陽師と巷説百物語。『了巷説百物語』の最終話が読めるものと思っていたが、それは単行本用の書下ろしになるらしく、誌面で読めないのは残念だ。東雅夫の芥川の話が面白い。芥川が青根旅館で風呂場で「河童遊び」なる遊びをしていたという新事実が発覚。何ともおちゃめな文豪だ。『予言獣大図鑑』の長野栄俊のインタビューも興味深い。コロナ禍のアマビエ騒動を歯ぎしりしながら見ていた私だが、同じような憤りを感じていた人もやっぱりいたのだと胸をなでおろす。事実を平気で捻じ曲げる報道は瓦版のアマビエの姿と何ら変わらない。2024/05/17

flatscan

1
陰陽師+京極特集てことで入手(雑誌自体は、以前の様な怪でもないし幽でもなくなってしまったなあ、というのが正直な感想)特集の陰陽師は思ってたよりはずっと充実した内容だった(もっと映画寄りかと思ってた)京極特集の方は巷説シリーズ完結に絡めた内容。歴代担当者と当時を振り返る企画は興味深い。京極本人はいっぱい喋りつつ、総じて投げやりな雰囲気を醸していると感じるのは読み手の邪推か京極本人の人柄か。特集以外の記事は一応目を通したがどれも…。小松和彦の大蛇伝説考と、東雅夫の芥川龍之介の記事は面白かった。2024/05/20

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